交通事故による脳幹損傷、脳挫傷で障害基礎年金2級、年額約78万円受給出来たケース
相談者 | 男性 (40代)/障害者雇用で就労中 |
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傷病名 | 交通事故による脳幹損傷、脳挫傷 |
決定した年金種類と等級 | 障害基礎年金2級 |
請求の種類 | 事後重症請求 |
年額 | 約78万円 |
相談時の状況
地域の情報誌をご覧になられて、ご本人さまよりお問合せ頂きました。
初診日が35年前の小学生の頃でした。その時の交通事故による後遺症として右半身に麻痺が残り、35年ずっと後遺症と共に生活をしてきたそうです。この事故による脳幹損傷、脳挫傷の影響で知能の遅れも認められ、身体障害者手帳2級、療育手帳2級をお持ちでした。
障害年金のことは知っており、5年前にも一度自身で申請をしようと色々動いてみたそうですが、初診が35年前のため資料を揃える事が困難であり、また書類の数も多く、申請を断念されておりました。そして20年近くどこにも通院していないため、現在の状態を把握する事が出来ませんでした。
まずは35年間の病歴を整理し、また事故の状況、現在の生活状況をお聞きし、認定日請求にするか、事後重症請求にするか等、相談しながら進める事にしました。
請求から申請までのサポート
交通事故だったため、当時の資料などほとんど残っていませんでした。なのでご両親や友人の方からお話を伺い詳しい状況は35年も経過していましたが把握出来ました。
しかし初診日の病院は35年も前なので廃院していました。このような場合、その次に受診した病院にて初診日の証明を書いてもらいます。相談者様の場合、その次の病院も35年前だったため病院は健在でしたがカルテはありませんでした。初診日証明がなかなか取れない為、第3者証明を提出することにしました。当時の状況が分かる方にその状況を書いてもらい、証明書とするものです。当時の担任の先生、事故の時に一緒にいた友人、母の友人で相談者様が通っていた英語教室の講師の方3名に書いて頂きました。
そして20年近く通院されていなかったので、診断書を書いてもらう病院も必要でした。通院はしていませんでしたが、日常から右半身麻痺の影響からケガが絶えず、その度に同じ病院で治療を行っていました。そこで診断書を書いてもらうため検査を行い、現在の症状を知る事が出来ました。
交通事故の場合は事故状況届が必要となります。通常ですと警察に事故証明書を発行してもらい、添付すれば早いのですが35年前の事故証明書は残っておらず、取得することは出来ませんでした。このような場合でもわかる範囲で記入し、35年前の事故の為、資料が残っていないと理由をしっかりと記載すれば大丈夫ですので、あきらめずに申請をして欲しいと思います。
結果
事後重症請求にて障害基礎年金2級(年額約78万円)を受給することが出来ました。
自身ではあきらめてしまった申請を、当センターに依頼し、専門家のノウハウでさまざまな資料を揃えてもらい受給につながったと感謝していますとおっしゃっておりました。