うつ病、アルコール依存症で障害基礎年金2級、総額約560万円

うつ病、アルコール依存症で障害基礎年金2級、総額約560万円

相談者女性(50代)/無職
傷病名うつ病、アルコール依存症
決定した年金種類と等級基礎年金2級
請求の種類認定日請求(5年の遡及あり)
560万円

相談時の状況

病院に入院中の方でした。病院の公衆電話からお問合せ頂きました。一緒に入院している患者様の中に、以前当事務所で障害年金のサポートをさせていただいた方がおられ、その方から障害年金制度を教えてもらったそうです。そこで当事務所がサポートしてくれると聞き、お電話下さいました。

入院中でしたので、病院に出張訪問して面談させてもらいました。ソーシャルワーカーさんにも同席してもらいお話を伺いました。

発症は18年前で病歴はとても長いものでした。病気もうつ病からアルコール依存症を発症され、乳がんもありました。乳がんは現在は完治されていたので対象外となりました。とにかく入退院の回数がとても多く、7回以上繰り返していました。

食事代わりにお酒を飲む生活となっており、何度も命の危険な状態になっておられました。またうつの状態もひどく、無気力で自発的に何も出来ないため、そんな自分を責め、またお酒に逃げてしまうという悪循環を繰り返していました。そのため働くことが出来ない状態でした。

お子さんがいましたが、ほとんど子育ては出来ない状態で、日常生活と子育てはご自身のお母様がやってくれているので成り立っている状態でした。またお子様の中に障害者のお子様も1人いました。そのため市から児童扶養手当を受給しており、その手当を生活の足しにして何とか生活していたそうです。

現在も入院中で、まだ退院の予定もありませんでした。

申請までのサポート

長い病歴をしっかりとお聞きし、整理するところから始めました。初診も約18年前なので、病院は健在していてもカルテが残っているケースは極めて低いので、初診日の証明書が取れるかが心配でした。

初診の病院にはカルテが残っていませんでしたが、その次の病院ではカルテが残っており、また前の病院からの紹介状もあり、初診日証明書は無事に揃えることが出来ました。

障害認定日も約16年前でしたので、カルテが残っているか不安はありましたが、5年前にも再受診して入退院している病院でしたので確認したところ、カルテは残っていました。そのため認定日は16年前でしたが診断書を書いてもらう事ができました。

このように病歴が長く、初診や認定日が10年以上前にある場合は、カルテがなく証明できないケースが多いのですが、今回は再受診したタイミングや大きな病院だったためどちらもカルテが残っており揃えることが出来ました。通常カルテの保存義務は5年間となっています。しかし大きな病院ですと、病院ではなく違う倉庫などにカルテを移動して10年以上保管している所もあります。まずは諦めずに病院に問合せてみることが大切です。

そして今回のご相談で一番注意して欲しいのが、児童扶養手当金と障害年金についてです。児童扶養手当金は母子家庭、父子家庭に支給されます。今回のご相談者様は15年前に離婚され、受給が始まりました。もし障害年金を受給出来た場合、児童扶養手当金と障害年金の両方はもらえませんので、児童扶養手当金をもらっていた期間と障害年金をもらえる期間が重なっていた場合は、児童扶養手当金を返金することになります。今回は5年分の児童扶養手当金をもらっていた期間と障害年金をもらえる期間が重なったため、この5年間分の児童扶養手当金を返金する事になりました。

このように障害年金は他の手当金と合わせて両方をもらう事ができませんので、申請するときにその点も理解した上で申請を考えましょう。他にもさまざまな手当金がありますので、受けている方はきちんと調べてから検討してみて下さい。年金は一人1年金なのです。

 

結果

障害基礎年金2級(総額約560万円)を受給する事が出来ました。