双極性感情障害で障害基礎年金2級、総額約320万円、受給出来たケース
相談者 | 女性(20代)/仕事は退職され無職 |
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傷病名 | 双極性感情障害 |
決定した年金種類と等級 | 障害基礎年金2級 |
請求の種類 | 認定日3年遡及請求 |
総額(3年遡及+子の加算含む) | 約320万円 |
相談時の状況
精神科のメンタルクリニックにおいてある当事務所のパンフレットをみて、障害年金という制度がある事を知ったそうです。自分も申請できるのかお問合せいただきました。
病歴をお聞きすると、初診は中学生の頃でした。また相談いただいた時は短時間ですがお仕事をされていました。症状が悪化していて仕事に行けないことが多く、仕事は更新制なので、次の更新はされない可能性が高いとのお話でした。色々とお話を伺い、この時点では、3級レベルでした。そうするとこの相談者の場合は、初診日が国民年金となるので、申請しても該当しない可能性が高いことをお話し、この時の相談は終了しました。
障害年金において初診日時点で国民年金に加入していたか、厚生年金に加入していたかで、該当できる級が変わってきます。国民年金に加入していた方は1級か2級、厚生年金に加入していた方1級〜3級に該当しないと受給することができません。3級は制限のある中、働くことができる方が対象となるので、相談者様は短時間のお仕事をしていたので3級に該当していました。しかし初診日は中学生の頃ですので、20歳前に初診がある場合は、国民年金となります。そのため3級はないので、要件をクリアすることができませんでした。
それから3カ月後に、再度お電話をいただきました。仕事を更新してもらうことができなかったそうで、働くことができる状態ではありませんでした。また小さいお子さんもいましたが、自力で子育てができなく、家族の助けをかりている状態でした。2級に該当する状態だったのでサポートさせていただくことになりました。
申請までのサポート
まずは初診日証明書を取得します。一番初めにかかった病院に書類を持って行き書いてもらいます。当事務所で依頼書や記入例を作成します。そしてその書類をご本人が病院に行き、提出してもらいます。
しかし今回の相談者様は、一番初めの病院の先生と合わず、それが原因で症状が悪化し転院されていました。そのため、どうしても怖くて行くことができないとのご連絡をもらい、当事務所がご本人に代わって病院に行き、初診日証明書を取得してきました。
このように代行のサポートをさせていただく事もあります。本人の体調を第一にサポートさせてもらっています。
診断書では現在の本人の症状とは相違のある内容でした。そこでまずはご本人が病院側と話をしましたが、分かってもらえず、病院と意思疎通が取れないような状態となっていました。
精神疾患の方は、病気のせいでうまく伝えることが出来ないケースが多く、こういった時もしっかりサポートさせてもらっています。
今回は主治医の先生が社労士と話す事を承諾して下さり、病院に伺って相談者様の病状を直接お話することが出来ました。そのおかげで診断書の内容も、本人の病状にあった内容に補足して下さいました。
結果
障害基礎年金2級(遡及総額約320万円)を受給する事ができました。